DETAIL
外気温収納庫
冷蔵までは必要ない常備薬やお菓子、酒類などを収納できます。
全室暖房の建物の中で外気を導入した収納庫です。
外壁同様の断熱材でくるみ、断熱サッシを収納戸に使い吸気扇とレジスターを設置し外気を入れます。
超高断熱仕様Q値1.286
壁 | t=100×2 細繊維グラスウール |
---|---|
天井 | t=400 グラスウール吹き込み |
防湿シート | 熱線反射シート |
気密層は2枚の断熱材の間に両面アルミ箔のアストロフォイルを使います。
気密層を中間にすると夏冬の熱環境の反転も安心です。
コンセントや設備機器も気密層の内側なので手軽に配置できます。
防蟻(白蟻)対策
リフォーム工事です。既存基礎を土間コンクリートで一体補強します。
シロアリが地中の巣と餌場の木材部分を行き来できないように、
新旧コンクリートの打継部分を白蟻より細かい金網で遮断します。
雪庇(せっぴ)防止装置
雪庇対策に2009年10年と改良を重ね、大雪にも効果がありました。
消費電力25wの小型送風機を使います。
当初フェンスタイプを計画しましたが、建物の外観が変わってしまうのでこちらのタイプを考案しました。
スチール物置をウッディーな山小屋風にリフォーム
既製品にも多雪タイプも選べ、設置し易さに注文製作のこだわりをプラスできます。
基礎工事標準施工
砕石 | t=200 防湿シート0.2mm |
---|---|
ベース | コンクリート t=200 強度40ND 10@200 |
布基礎 | コンクリート t=120 強度40ND 10@300 |
基礎断熱 | イソシアヌレート t=50 内側施工 |
コンクリート強度40N使用について
強度的には20N位で十分だと思いますが(通常は18N~24N)
セメント量の多い高強度コンクリートを使うことにより、
長期間にわたり基礎コンクリートの中性化を遅らせることができます。
少しくらい気温が下がっても初期強度が高いので通常通り工事ができます。
値段が2割増し(5~6万円/1棟)となることや後からの手直しは大変等のデメリットはあります。
基礎断熱内側施工について
コンクリート躯体保護、床下の蓄熱体としては外側施工が良いのですが、
内側施工によりシロアリの蟻道発見がとても容易になり
シロアリ駆除の薬剤使用を最小限度にでき、環境にも人にもやさしいと思います。
イソシアヌレートのアルミ箔面が露出されるので、暖房熱が内側へ反射される効果も期待できます。
1階床下暖房について
テラスなどの掃きだし窓も床スリットだけでよくなります。
暖房パネルも床下用のローコストな物で十分です。
床下全体に熱が回るので床面に冷たい所はできません。
床下の空気が循環するので床下の乾燥状態を維持できます。
リフォーム修理なども床下だけで工事できるので後々も無駄がありません。
断熱工事標準施工
壁 | t=100 細繊維グラスウール |
---|---|
天井 | t=200 グラスウール吹き込み |
防湿シート | t=0.2 塩ビフィルム |
細繊維グラスウール使用について
通常より繊維をとても細くして静止空気の保有量を上げた高性能タイプです。
更に、断熱性能が良いだけでなく作業する人も痒くなりにくい素材のため、
丁寧な工事が容易にできることも大きなメリットだと思います。
2階(最上階)天井断熱桁上施工について
気密シートを連続して貼れるので、高気密化しやすくブローイング工事の様子も下から確認できます。
2階の天井上は空き空間になるので天井の形状の自由度が上がり、
間接照明ダウンライトなど照明計画もデザイン優先、コスト優先など選択肢が広がります。
リフォーム修理などが必要な時期になっても、天井工事が容易になり手軽に取りかかることができます。